紀行文
6月14日~15日盛岡チャグチャグ馬コと奥州平泉を訪ねる 担当 織壁、馬淵、垂水、太田(義)、沢熊
1日目
馬産地として有名だった岩手では、昔から馬と寄り添った暮らしをしていた。チャグチャグ馬コは、旧暦の端午の節句に、田植えの準備で疲れた馬コをいやし、無病息災を祈るために滝沢村の鬼越蒼前神社へ参詣したことが始まり。農民が愛馬を大切に思う気持ちから生まれたお祭りだ。
6月14日、新幹線で11時過ぎ盛岡駅に到着、駅前のぴょんぴょん舎で名物の盛岡冷麺を食べ、市の中心部へ。盛岡城は、初代藩主の南部信直が豊臣秀吉の許可を得て築城を開始。1633年に三代藩主の重直が入城。南部家の正式な居城となり、以降200年南部藩の中枢として存在した。
午後一時半、盛岡中心部の岩手銀行赤レンガ館前に、たくさんの鈴で飾られた「チャグチャグ♬」と音を鳴らす馬たちが到着。もりおか盛岡ふるさとガイドさんの案内で見学。かわいい!行列を見た後、ガイドさんの案内で辰野金吾の設計の赤レンガ館、藁細工・ござ九など江戸時代から続く商家、盛岡城跡の太鼓橋、啄木・賢治青春館などを見学。盛岡はニューヨーク・タイムズ紙で「2023年に行くべき52カ所」に選ばれている。盛岡駅にもどり、新幹線で一関に向かい、宿泊。夕食は駅前の料理屋で海鮮や山の幸を味わい、交流した。
2日目
平安後期、清衡、基衡、秀衡の奥州藤原氏三代がおよそ百年にわたって築いた平泉。初代清衡が居を移したのは1100年頃、仏教文化を中心とした黄金花咲く平和な理想郷を建設。駅前でひらいずみガイド会と待ち合わせし、まず二代基衡が造営した毛越寺を見学。本尊は薬師如来。日本を代表する浄土庭園が目の前に広がる。この季節、あやめが咲き誇っていた。
つぎに中尊寺へ市内循環るんるんバスで向かう。中尊寺は清衡が建立。杉並木の参道の月見坂を登り、弁慶堂、本堂へ。本尊は丈六釈迦如来。開基から900年になる金色堂は光輝き、浄土世界だ。宝物館讃衡蔵(さんこうぞう)には3000余点の国宝・重要文化財の一部が展示されている。すばらしい中尊寺を見学した。猊鼻渓は、岩手県の母なる川・北上川支流の砂鉄川沿いに、高さ50mを超える石灰岩の岸壁が、約2㎞にわたって続く渓谷。大正14年、国の史蹟名勝天然記念物に、名勝指定県内第一号に指定され、日本百景のひとつに数えられている。26名の貸切舟で川下り。堰き止められた川は湖のように静か、緑深い渓谷を堪能した。梅雨の時期だが、運よく雨に合わなかった。
一関に戻り、東北新幹線で、7時ごろ全員無事に東京駅に帰着した。(参加者26名)
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北上川
盛岡市内を流れる
北上川 -
石割桜
石割桜。藩家老敷地
跡、石の割れ目から芽
を出し成長した。大正
12年国の天然記念物 -
チャグチャグ馬コ
「チャグチャグ馬コ」
6月第2土曜日に開催
される。馬に感謝し、馬
を飾りたて、その労を
ねぎらう -
乗馬は子供
馬には子供1人が
乗り、馬1頭に引きこ
2人、付き添い1人が
つく -
桜山神社
櫻山神社 南部家
初代南部光行、盛
岡藩初代信直、二
代利直、十一代南部
利敬を祭神とする -
赤レンガ館
東京駅を設計した
辰野金吾の岩手
銀行赤レンガ館 -
集合写真1日目
毛越寺南大門跡
から、中島、金堂跡
を望む。特別史跡、
特別名勝 -
花菖蒲園
毛越寺の花菖蒲園
明治神宮から株分
けされた -
2日目集合写真
中尊寺金色堂
覆堂、内部に
金色堂が保存
されている -
船下り
貸切舟に乗船、猊鼻
渓名物といえば、船頭
が棹一本で操る
「舟下り」 -
船下り
.日本百景の一つに
も数えられ、砂鉄川
の浸食でできた高さ
100メートルの絶壁に
奇岩、洞窟、滝など
迫力のある絶景が
広がる -
船下り
猊鼻渓の壮夫岩と
少婦岩で夫婦岩、
絶壁に囲まれて
舟下りが進む