青梅を巡りました

紀行文

7月9日(火) 青梅を巡る               担当(森、島田、佐藤(夕)、宮崎)
梅雨の真最中で、朝は長袖だけでは寒いくらいの気温であったが、幸い雨は降らず終日曇。案内にアップダウンがあり長距離を歩くと書いたので、参加者は健脚自慢の35名。8時45分発の青梅行きに乗車。青梅駅のホームから改札に向かう通路には、「最後の映画看板師」久保板観さんが描く昔懐かしい手書きの映画看板が並んでいる。まずは旧青梅村の総鎮守住吉神社へ。女坂を登って境内に着くと、眼下に青梅の市街地が広がる。この神社はこの下にある延命寺を開山した季竜が、故郷摂津の国住吉大社の神を勧請したもので今年創建650年になる。
青梅は昭和をテーマに町おこしをしており、この後「昭和を楽しむ三館」を見学。昭和レトロ商品博物館では、昭和30~40年頃の駄菓子や薬などのパーケージが展示されており、子供の頃を懐かしく思い出した。二階は小泉八雲の怪談「雪女」発祥の地がここ青梅で、資料が展示されていた。赤塚不二夫会館では、昭和を代表するギャグ漫画家赤塚不二夫作品の原画や当時新発売された少年マガジンや少年サンデーも展示されており、毎週発売を楽しみにしていた往時の記憶が蘇ってきた。昭和幻燈館では、美空ひばりなど往年の銀幕スターのブロマイドや、有田ひろみ・ちゃぼの青梅猫町商店街ジオラマ、猫ばかりの作品を鑑賞、癒しの時間を過ごした。
三館見学後、延命寺や津雲邸のある路地を歩き、多摩川の畔の釜の淵公園にある青梅市郷土博物館へ向かった。学芸員から青梅の歴史や産業等の説明を聞き、特別展「青梅のいきもの」を見学した。また博物館に隣接して移築され国の重要文化財に指定されている19世紀初頭の農家「旧宮崎家住宅」を見学。この古民家前で記念撮影。久しぶりに弁当持参で、梅雨で水嵩を増した多摩川の流れを見ながら、そして鶯やホトトギスの鳴き声を聴きながらベンチで弁当を広げた。
昼食後、多摩川がこの地で巾着形に大きく曲がって流れていることを確認して青梅駅に向かった。青梅駅から河辺駅までJRで移動し塩船観音まで歩く予定であったが、その後青梅駅からバスで塩船観音まで行けるルートが見つかり、全員午後1時42分のバスに乗車。塩船観音はつつじが有名だが、この時期は本堂の東側斜面一杯に紫陽花が見事に咲いていた。約20名が一番高所に立つ観音像に行き、眼下に塩船の名前の由来となった舟形の地形を確認、遠景も楽しんだ。ほぼ全員が午後3時8分の小作駅行バスに乗車して帰路に就いた。午後4時30分小金井帰着。   (参加者35名)

2019年07月09日