史談会50周年の講演会を行いました。

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今年初めの予定だった史談会50周年記念行事・講演会がやっと10月13日に開催できた。予定の小ホールが8月になってワクチン接種会場となり大ホールに変更となった。1時間少なくなり、記念行事や講演を短縮した。記念行事を成功させたいと考える一方、コロナ禍で集まれるかと心配だったが、参加は約160名と当初の予想を上回った。会員に誘われてきた人も多かった。参加者には感染対策をお願いした。西岡小金井市長の来賓あいさつ、1971年創立された史談会50年のあゆみ報告、見学会での写真表彰、大石学芸大学名誉教授の講演を行った。ロビーでの展示も行った。講演テーマは「江戸の教育力と小金井」。幕末に日本を訪れたフランス公使のロッシュは「250年もの間、日本の国内は平和で武器を持って戦うことはなかった。幸福な時代で世界に例がない」考古学者シュリーマンは「この国は平和で皆満足しており、社会秩序があり世界のいかなる国より文明国だ」。大石先生は江戸時代が遅れた封建時代という見方は間違い、明治維新が遅れた時代を変えたのではない、平和な江戸を支えたのが教育力と識字率の高さだと話された。小金井では、天保期に下小金井新田に坂本正義が算術塾を開き、門人が700人、塾の世話人は4人、2人は女性だった。曲眼堂(安政期)、渋谷家塾(文政期)、渡辺私塾(文政期)、月州堂(文政期)など江戸後期の手習塾の記録が残されている。小金井は教育先進地域だったかもしれない。参加者のみなさんは本日の講演にいやいや来たのではありません。これぞ教育力です、と締めくくった。ジェイコムテレビの取材があり、市長あいさつ、史談会のあゆみ報告、写真の表彰、大石先生講演と終了後のインタビューが放映された。また小金井新聞、市民運動新聞に掲載された。(参加者160名)

2021年10月13日