講演会「小金井の江戸時代と古文書」が開催されました

報告文

7月5日(月)講演会「小金井の江戸時代と古文書」講師 国学院大学大学院
客員教授根岸先生

江戸時代の文書から小金井を見る。小金井・貫井の二村が形成されたのは17世
紀の前期である。野川沿いの田畑が開発され、次第に南北の台地に畑を開墾し
ながら村を広げていった。18世紀前期からの享保改革の新田開発によって新田
も形成されていく。村は、本百姓が屋敷・耕地を持ち、自立して生活や生業に
従事していた。村は支配を受けながらも自治的な機能を持って運営した。年貢
の負担は軽くなかったが、村が請負っていた。しだいに人々の活動や視野が拡
大し、産業も発達しながら江戸との結びつきも強まっていった。近世中後期に
は、災害や飢饉に見舞われ、幕府も改革などを行ったが、それ以上に人々や村
が自治的機能を強化して行く。文書は支配・行政だけでなく文化、娯楽の文書
が増える。その中から近代への動きが見えてくる。(小金井宮地楽器小ホール
 参加者80名)

2021年07月05日