港区高輪とその周辺を巡りました
紀行文
冬の寒さが厳しくなった朝、武蔵小金井駅前に早くから集まった元気な史談会会員は、朝の通勤ラッシュにもまれながら四ツ谷駅から白金台駅を目指した。
はじめに訪れたのは江戸時代に中国から伝えられた禅宗・黄檗宗の東京の中心寺院である瑞聖寺。高層マンションが立ち並ぶ都心の一角に大雄宝殿(本殿)が中国風の趣きある佇まいで静かに建っている。国の重要文化財に指定されている。庫裡は2018年に建築家隈研吾氏の設計により再建された。大きな水盤風の池が配され、美術館を思わせる壮麗な空間である。
港区立郷土歴史館は昭和13年に、東大安田講堂を設計した内田祥三による鉄骨・鉄筋コンクリート造。外観はスクラッチタイルで覆われたゴシック調の外観で威風堂々とした建物。旧公衆衛生院であったものを保存・改修し、港区の郷土歴史館として再生された。幕末維新期を中心とした展示物や建物の意匠は見どころ満載で3つの班に分かれて見学。この歴史的建物をバックに、全員で記念撮影。
隣の東京大学医科学研究所の正門を入ると、左に近代医科学記念館がある。レンガ風の建物は血清製造のため、多くの馬を飼育していた。その気高い命と栄光を讃えて当時の厩舎を模した建物となっている。北里柴三郎などの業績や伝染病研究の歴史的資料の保存と紹介をしている。
レストランが併設されて、そこで昼食をとった。事前に注文しておいたイタリアンレストランのカレーは美味しかった。
48人で赤穂義士の墓をお参りした
食後は地下鉄で白金台駅から1駅の白金高輪駅で下車。立行寺にある大久保彦左衛門と一心太助のお墓に詣で、旧細川家下屋敷跡にある大石内蔵助切腹の地を見学し泉岳寺へと向かった。白金・高輪は起伏にとんだ街で坂が多い。途中、高輪区民センターの直通エレベーターを利用して坂を登らず近道をした。このエレベーターは5階までの直通エレベーターで住民の通行路となっている。
泉岳寺で一次解散。帰宅組は先に高輪大木戸跡を見て高輪ゲートウェイ駅に向かった。
泉岳寺の見学組48人は赤穂義士の墓をお参りし、高輪大木戸跡を見て帰路についた。時計は15時半をまわっていた。 (参加者58名)
担当(塚田・白倉・岡田・坂倉・間島)