館山を巡りました
紀行文
2024年08月27日 里見八犬伝の地・館山・南房総を訪ねる
愛犬八房の気を感じて懐妊した伏姫の数珠から「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の八の玉が飛び出し、里見家を守る八犬士の若者となる。江戸時代の伝奇作家・曲亭馬琴が書いた「南総里見八犬伝」舞台の館山を訪ねた。
東京湾アクアラインから、館山道をとおり鶴ケ谷八幡宮に到着。この神社はかつての安房国の総社。拝殿の向拝には安房を代表する彫物大工後藤義光の彫刻がある。特に天井にある「百体の龍」は義光の代表作だ。
館山城は戦国武将里見氏の居城。里見氏は上野国の出で、15世紀末に安房を本拠とした。上杉管領、後北条氏などが入り乱れる戦国時代を戦い抜き徳川幕府の大名となったが、鳥取・倉吉へ国替えとなり、その後改易となった。
館山城八犬伝博物館へは、急な坂道を15分ほど登る。「滝沢馬琴とは本人は言っていません。曲亭馬琴です…」などと学芸員さんの案内で、展示を見る。天守を模した建物の最上階から館山湾、東京湾の絶景が見晴らせる。
海岸におりて、日本一長い「夕日桟橋」に向かう。豪華客船も寄港するという。先まで歩くと10分近くかかる。海風が心地よい。昼食は、漁師料理たてやまで海鮮料理を堪能した。
数日前から台風10号が来るぞとの予報があり、実施できるか心配した。思ったより「鈍足・迷走台風」で、影響がないことがわかった。アクアラインも桟橋も波はおだやかで予定通りの見学となった。
担当(垂水、閑野、織壁、桜井、間島) 参加者(45名)