講演会を行いました
講演
小金井史談会歴史講演会
小金井史談会写真展の最終日7月1日、小金井宮地楽器ホール小ホールで10時より定期講演会を開催。演題「赤穂浪士の討入りと国学者荷田春満(かだのあずままろ)」。やや地味な内容で少し心配したが来場者は80名(会員45名、非会員35名)の募集定員ちょうど。國學院大學名誉教授根岸茂夫様を講師に迎え、100分の熱演でした。
荷田春満は筆名で本名は羽倉斎(はくらいつき)。赤穂浪士討入りの元禄十五年十二月十四日吉良邸での茶会開催情報をもたらしたのは春満、という今までの概念を覆す内容でした。元禄十五年十二月十三日大石三平宛の荷田春満の書状が赤穂大石神社蔵に保存されており、その写しが当日資料として提供されました。映画・ドラマ・小説の「赤穂浪士・忠臣蔵」は大高源吾が茶人山田宗偏から得た情報を基に大石良雄が討入りを決断、十五日未明に吉良義央の首級を獲る、というのが通説でした。講演では、荷田春満の歌人・国学者の人生や徳川吉宗の享保改革にも参画した業績に触れ、その人となりを勉強しました。
講師の根岸先生は今年3月國學院大學を退任されたこともあるのか、語り口調が柔らかく、独自の仮説を聴くことが出来ました。例えば、赤穂浪士は47人ではなく120人位だった(目的達成のため第2、第3弾の組織があったのでは)とか討入り当日は47人以上だったなど。これらを纏められて世に出されることを願います。 (参加者数
80人)