写真展・講演会を開催しました

報告

7月1日から小金井宮地楽器ホールマルチパーパススペースで行われていた小金井史談会歴史見学写真展の最終日の4日、小ホールで10時から公開講演会を開催しました。
明治大学文学部教授・平和教育登戸研究所資料館館長の山田朗先生を講師に迎え、演題「秘密戦:本土決戦・登戸研究所・中野学校」を90分フルに語っていただきました。
定員を100名としましたが、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症になったので申込者全員受け入れることにし、116名となりました。
日本軍の本土決戦準備の実態、そして登戸研究所・中野学校によって計画された秘密戦
本土決戦を想定しての秘密戦はどれほど準備されたのか、を主に講演が進められました。
〈秘密戦〉とは何か。それは戦争には必ず付随するが、歴史に記録されない(裏側の戦争)。戦時に限らず、平時においても密かにおこなわれている(水面下の戦争)。秘密戦の4要素〔防諜・諜報・謀略・宣伝(戦時プロパガンダ)〕。
米軍の爆撃は意図的に旧陸軍登戸研究所・旧陸軍中野学校を目標から外すなど、戦後に向けて設備・人材確保を目的としていたなども語られた。
最後に、本土決戦・秘密戦の記憶を残す重要性、決して幻ではなかった本土決戦、明治大学中野・生田キャンパスで戦争を語り継ぐ意義、を熱く語っていただきました。
 この講演会を通して、ウクライナ情勢、台湾有事、北朝鮮など日本を取り巻く環境及び平和を考える一助になれば幸いです。 

2023年07月04日