甲州古道・府中大國魂神社・高安寺を訪れました

紀行文

7月11日(火)
甲州古道とディープな大國魂神社・府中宿・高安寺城跡を訪ねる
                                            担当(閑野、森、坂倉、福崎、太田義)
前日は気温37度以上の猛暑となり、当日も同じような暑さが予想された。予報通り朝から蒸し暑く、酷暑となるのは確実の状況で、果たして何人の参加があるのか・・・。ある意味、興味津々だったが、結果は46名の男女が参集した。この方々はまさに史談会の岩盤会員なのだと思った。今度は熱中症の心配をしなければならなかった。
三浦屋前広場で受け付けを終えた方から、随時 バスで府中駅に向かった。数人の方は直接府中駅で受付。全員でケヤキ並木を通って大國魂神社へと歩き出した。
途中、源義家の像の近くで、並木の由来などについて簡単な説明を行なった。早くもみなさんバテ気味で、列は乱れがちである。いよいよ、大國魂神社の大鳥居をくぐり、参道に入る。まず参道中程左手にある、宮之咩(みやのめ)神社に参拝し、由来など簡単な説明を行う。安産の神様で、安産のお礼に奉納された底の抜けた柄杓がたくさん並べてあったのが印象的であった。次に、ご存じ川崎平右衛門が、享保年間に寄進したという随神門へ向かう。この門には「象」が飾られている。平右衛門が「象洞(ぞうほら)」という、象の糞で作った疱瘡の薬の販売で儲けたお金で寄進したことに由来するという。門をくぐったところで、六所宮(大國魂神社)の七不思議の説明を行なった。その後、拝殿で参拝し、本殿の周りを巡って行った。ご神木の大銀杏や、小造りで質素だが厳かな東照宮などが見られた。
一巡り終えると、暑さはいよいよひどくなってきた。水分補給は大丈夫か? 気分の悪い人はいないか? 幹事の心配はつのるばかり。結局、ここらで解散した方がいいということで、武蔵国府國衙跡の見学は中止とし、随神門を背に集合写真を撮って、解散式を行った。
残る行程の高安寺までは元気のある方だけ向かうことにした。しかし結局、岩盤会員のみなさんは、ほとんどの人が高安寺を目指して歩き出した。すさまじい根性だ。途中、くらやみ祭御旅所・問屋場跡・国鉄下河原線跡を通り、11時40分ころ最終目的地の高安寺に着いた。11時45分に鐘が鳴るということで、まだ少し時間があると思っていたら、入り口付近で鐘の音が聞こえた。タイマーが狂っていたのか、ここの鐘は全自動で3回しか鳴らないので、撞木の打つ様子は見ることはできなかった。最後に、寺の裏手にある「弁慶硯の井」を見学した後、ぼけ防止の地蔵様に一礼をして、三々五々家路についた。
幹事一同、熱中症や事故もなく、何とか無事に終えられたことに安堵した。ある意味、いい経験だったが、7月の歩きはかなり危険レベルだと痛感した。                              (参加者46名)

2023年07月11日