富士山を巡りました
紀行文
9月見学会 世界遺産 富士山の裾野を巡る 担当(塚田、藤井、桜井)
未曽有の酷暑を逃れ9月例会は富士山詣で史談会有志による富士講をおこないました。予定通り、7時15分にバスで出発。天候に恵まれ、富士の雄姿を間近にして遥拝でき、富士山を学び富士山に触れた1日でした。酷暑を逃れて涼やかな風を期待しましたが、少々の涼けさ程度、富士山もまだ夏でした。
最初に山梨県施設、富士山世界遺産センターにてガイド説明で富士山を学び、一気に五合目にバス登頂して、雲の合間に覗いた山頂を遥拝。異国の人の多さに今更の驚き、五合目の小御岳神社で記念撮影をしました。
昼休憩で訪れた旅の宿kawaguchiko-beseは、新しく広々とした施設で、料理も美味しく買い物スペースも大きくゆったりと楽しめました。
午後のサービス企画、北原照久ミュージアムは、昭和の玩具と懐かしのスタープロマイドに甘酸っぱい青春のときめきがありました。
最後に富士山の内部、鳴沢風穴洞に潜り、富士の内部を覗き未だに残る氷結と寒気に震え上がりました。
帰路は懸念していた高速道渋滞もなく予定より若干早めの17時30分に帰着、楽しめた富士詣、富士講であったと思います。
実は五合目で見上げた頂上、60年前頂上の山小屋でアルバイトをしていたのですが、その頃は五合目が樹木限界で、頂上まで緑なんて一切ありませんでした。それが今は点々と緑、六合目付近迄はビッシリ、八合目あたり迄まばらに緑があります。先日TVで石原良純が登頂する番組でそのことを話していました。温暖化で樹木限界が上がっているのですね。かつては、五合目樹木限界付近は這松しか生えてなくて、それが今は頂上付近迄イネ科の草が生えそれを食べる鹿まで写されました。時代が変わったのではなく、地球が、地球環境が変わっているのだと今更に驚きました。ともあれ9月9日の富士山は穏やかに美しい姿を見せてくれました。
史談会富士講は、この世界遺産を大切に守ることを願い、無事に終えました。感謝!
(参加者数54名)
付記して少々のトリビア。
日本の山岳信仰に天狗と山伏はつきものです。出羽三山に例えればわかり易い。羽黒山、月山、湯殿山と連なる出羽三山で修業する山伏は、羽黒山で現世利益を得て、月山で死後体験をし、湯殿山で新しい生、天狗に生まれ変われたとか、天に近い山岳は他界と現世をつなぐ場所として崇められたのです。五合目に祀られた小御岳神社にも大きな天狗の面が飾られていました。