相模国分寺を廻りました
紀行文
5月9日(火) 相模国分寺跡周辺を巡る 担当 (馬淵、森、中島、太田(義))
当日はコロナ対策が5類に移行し、新緑の時期の好天に恵まれ多くの参加者を得た。武蔵小金井駅下り8時03分発に乗車し、立川駅で南武線、登戸駅で小田急線に乗り換え、海老名駅で下車した。ここで、最終受付とトイレ・点呼を行いまず相模国分尼寺へ向かった。途中で、相鉄線と小田急線を跨ぐ跨線橋からJR相模鉄道の駅を含む海老名駅を眺めた。
相模国分尼寺跡は相模国分寺跡の北方約500mにあり、中門・金堂・講堂が一直線に並ぶ伽藍配置となっている。金堂跡には礎石も残っているが、江戸時代に作られた庚申塔が堂の中に保存されている。相模国分尼寺跡は、残念ながら当時の伽藍地の一部が住宅地などに開発されており、講堂跡そばには小田急線が走っている。
その後、南へ移動し相模国分寺跡を訪れた。ここは特徴が2つあり、伽藍配置が法隆寺と同じ形式である、国分寺は通常国府の近くに建設されたが相模国分寺は国府(平塚市と推定)と離れた場所にあった、などの説明を行った。国分寺跡と道路を挟んで隣にある海老名市立郷土博物館「温故館」ではスタッフから丁寧な説明を受け、創建当時の国分寺の伽藍模型などを見学した。広い相模国分寺跡を見学後、中門跡に移動し、ここの南側の敷地に14階建てマンションの建設計画がある、という残念な情報を伝えた。
次に、創建時の法灯を現在に伝える真言宗・相模国分寺を訪ねた。入口の「海老名の大欅」を見学。神奈川県指定天然記念物で、推定樹齢約580年、根回りは15.3mの巨木である。根元は枯れ気味であるが、新緑の芽が元気よく生えている。相模国分寺の重要文化財の梵鐘を見学。
ここで一次解散し、希望者約40名は、最後の見学先である瓢箪塚(ひさごつか)古墳へ移動した。この古墳は相模川を見下ろす座間丘陵上に形成された上浜田古墳群唯一の前方後円墳で墳丘長は約80m、4~5世紀の築造とされている。古墳の敷地内は公園になっており自由に墳丘に登ることができ、前方後円墳の形状を実感した。見学後、海老名駅近くに移動し解散した。 (参加者57名)