浦安を巡りました

紀行文

2月14日(火)「青べか物語」の舞台・浦安を訪ねる  担当(織壁、閑野、中島、白倉)
「西の根戸川と東の海を通じる掘割が、この町を貫流していた。蒸気河岸とこの堀に沿って、釣舟屋が並び、洋食屋、ごったくや、地方銀行の出張所、三等郵便局、巡査駐在所、消防署―そして町役場などがあり、……」、と「青べか物語」で書かれた元漁師町・浦安を訪ねた。根戸川は江戸川、掘割は境川。
2月はまだまだ寒い。東西線の浦安駅で下車、交番の横で人数確認。59名の大人数だ。二つの班に分け出発、メトロセンター飲食街を抜けて西へ歩く。旧江戸川につきあたり、堤防上を下流の方に歩く。渡し場跡の看板、ここは明治から昭和15年まで昭和15年浦安橋が開通するまで、東京へ行くための渡し船の待合所があったところだ。さらに旧江戸川から分かれ東へと流れ東京湾にいたる境川を東へ歩く。分岐点に西水門がある。洪水調整用だ。桜の名所でもある。川の両岸はかつての漁師町だ。清瀧神社には「リンド水準標石」がある。オランダ技師リンドが明治5年に設置し、江戸川の水位の基準としたものだ。さらに行くとフラワー通り。昭和40年代まで漁師町のメイン商店街として賑わったところ。旧商家の宇田川家、江戸末期に建てられた大塚家、洋風建築の濱野醫院が保存されている。かつての賑わいはなく落ち着いた街並み。浅田煎餅本舗は明治21年創業のせんべいの店だ。生地を天日干ししている昔ながらの味。堅くて、歯が丈夫でないと食べられないらしい。でも参加者の半分が買ったようだ。豊受神社は1157年創建といわれ、地域住民の信仰を集める。境内には樹齢四百年の大イチョウがある。境川をさらに行くと10階建ての立派な市役所が見えてくる。ディズニーランドのある浦安は安定した税収により財政力は全国でも常にトップレベルだ。立派なのもうなずける。敷地の一角に郷土博物館がある。敷地内に実際の建物が移築されて、漁師町として活気あふれていた昭和 27 年ごろの町と生活の様子を再現している。県指定の有形文化財「三軒長屋」は当時の典型的な庶民の長屋だ。実際の「ベか舟」なども見られる。ここで記念写真を撮り、解散。それぞれ市役所10階の食堂などで昼食をとった。
(参加者59名)

2023年02月14日