中世の講座を行いました
講座報告
10月27日(木) 公開講座「平代坂遺跡と小金井の中世」 担当 (織壁、塚田、嵯峨山、中島)
市教育委員会生涯学習課の高木翼郎さんを講師に行いました。地味なテーマですが、NHK大河ドラマで中世に関心が高まっているためか、予想以上の参加者でした。
わが小金井には中世の痕跡は少ないものの、いくつかの遺跡が確認され、集落跡の柱穴や溝などと、地下式坑、蔵骨器、板碑が見つかっています。金井原古戦場、応永年間の薬師如来立像、市内に60余基ある板碑、国内、中国の陶器類や蔵骨器が発見された遺跡、修験道光明院跡、首塚・胴塚の伝承など中世の足跡について話されました。
今年、発掘された前原三丁目の平代坂遺跡では、室町時代の井戸や地下式坑、境堀が発見され、14世紀~15世紀の陶器・青磁の器、中国銭が出土しました。中でも複数の板碑(板石の塔婆)が重なって出土した「板碑廃棄土坑」は市内では初めてです。地下式坑について高木さんは「倉庫や墓などが考えられるが、宗教的な修行の瞑想の場ではないかと想像するのも面白い」と話されました。付近には修験の施設あったかもしれません。小金井の中世も興味が尽きません。(参加者
50名)