六義園などを巡りました

紀行文

10月11日(火) 六義園・旧古河庭園・旧渋沢庭園を訪ねる       担当 (馬淵、森、嵯峨山、白倉)
コロナ禍が小康状態で、秋の好天に恵まれ、65名と非常に多くの参加者を得た。武蔵小金井駅8時35分発の始発に乗り、新宿駅で山手線に乗り換え、駒込駅で下車。改札口を出た所で点呼を行い、最初の見学先である六義園に向かった。
六義園は、将軍側用人の柳沢吉保が将軍綱吉からこの地を拝領し、7年の歳月をかけて本格的な「回遊式築山泉水庭園」を造り上げたものである。吉保は和歌にも造詣が深く、紀州の景勝や和歌に詠まれた名勝などをこの庭園に映し出しているとのことであるが、知識に乏しい我々にはその理解は少し難しい。築山である標高35mの藤代峠に上り、六義園で最も眺望の良い所から園内の景色を楽しんだ。風情のある渡月橋を渡り、池の大泉水を一周し、出汐湊(でしおのみなと)で集合写真を撮った。
次に、駒込駅を通って北へ移動し、旧古河庭園を見学した。この庭園は、古河財閥三代目の古河虎之介が造らせた庭園で、傾斜地をうまく利用している。有名な洋館は、明治の英国人建築家のジョサイア・コンドルの設計である。ここでは、集合時間を決めて各自で自由散策を楽しんだ。バラ園では、秋のバラの花はまだ3割程度であったが、大いに楽しめた。傾斜面を下りたところにある日本庭園では、枯山水の枯滝や立派な雪見灯篭が存在感を示していた。旧古河庭園で見学を終了する参加者もいるので、庭園内で終了式を行った。
旧古河庭園を出たすぐの所で、途中で見学を終了する方に京浜東北線上中里駅への道を案内。見学を続ける方々は飛鳥山公園に向けて移動。その途中、西ケ原一里塚を見学。西ヶ原一里塚は日光御成道の二里目の一里塚で、江戸時代に設置された一里塚の姿を今にとどめており貴重である。保存には渋沢栄一も大いに協力したようである。旧渋沢庭園では、渋沢栄一が喜寿と傘寿の祝いに贈られた洋風茶室・晩香蘆、書庫・青淵文庫を見学。青淵文庫の外壁装飾タイルと窓のステンドグラスが美しかった。その後、飛鳥山公園を通り抜け、王子駅で解散した。          (参加者65名)

2022年10月11日