世田谷を巡りました
紀行文
9月12日(火) 世田谷大井町線 九品仏浄真寺・等々力・上野毛を巡る 担当 (塚田、森、佐藤(環))
世田谷区は23区1番の人口(90万人)、2番の面積(58km2、(小金井市は11.3km2))で、小金井から東南にある有名住宅地である。小金井からの直線距離はあまりないのだが、電車では「渋谷」経由か「立川」経由しかないので、空いていそうな南武線経由を選択し8時25分出発。途中2度乗り換えがあったので多少(かなり)混乱もあったが、全員10時前には九品仏駅に降り立ち最初の見学地、浄真寺に向かった。
この寺は、お経に説かれている「上品上生」から「下品下生」まで9段階の往生に導く、9種の印相(手の形)を持つ9体の阿弥陀仏が現存することで有名で、自分に合ったランクの阿弥陀さまにお願いすると願いが叶うといわれている。又、この地は、戦国時代は後北条氏被官である吉良氏の奥沢城であり、周囲には当時の土塁も残っている。その滅亡後江戸時代初期に寺となったので、歴史的にも面白いところであった。
次の見学地は等々力渓谷。九品仏駅より尾山台駅を過ぎ等々力駅となる。3駅とも小さな駅で、九品仏駅は列車の1両のドアが開かない。ホームが短くて車両が余ってしまう。又、九品仏駅から尾山台駅が見える。のんびりしていいなと思う。さて、等々力渓谷は都の名勝に指定されており、駅より2~3分歩き渓流にかかる橋の手前で階段を下り渓谷へと入る。ここは23区唯一の渓谷で谷沢川が侵食して形成された1km程の距離である。気温も周囲より2~3度低いといわれ、当日も親子づれが水遊びに来ていた。最下流の階段を上がると等々力不動尊があり、そこで休憩をとり次の目的地、野毛大塚古墳へ向かう。この古墳の形式は帆立貝式古墳という。あまり聞いたことの無い形であるが、この形式では国内最大規模とのこと。石棺が見つかり、副葬品も大量に出土し国の重要文化財として東京国立博物館に収納されているそうだ。どうせなら金持ちの世田谷区、立派な展示館をこの地に建てればと思ったが、発掘が明治30年と聞き、さすがの世田谷も当時はまだ田舎、と納得した。
最終見学地の上野毛自然公園は徒歩20分くらいで到着。国分寺崖線の最終地、崖下は二子玉川の賑わい。ここで解散式を行い、上野毛駅までの帰路で、東急電鉄元社長五島慶太・昇父子の邸宅の威容を見ながら、その敷地内の五島美術館見学組と帰途組に分かれ最終解散とした。
(快晴 参加者 66名)