東村山の遺跡と文化財を巡りました

紀行文

9月17日(金) 東村山の遺跡と文化財を巡る            担当 (馬淵、中島、嵯峨山、垂水)
コロナ影響下を意識し、参加者には「マスク着用、三密を避ける、手洗い励行、車内会話は控える」をお願いして実施。イトー・ヨーカ堂前広場に08:20集合し、武蔵小金井駅からJRと西武線を経由し西武園駅で下車。先ず、旧石器時代から縄文時代を経て近世にかけての複合遺跡である下宅部遺跡が、発掘後に一部埋没保存され公園となっている「下宅部遺跡はっけんの森」を見学。続いて、遺跡から出土した遺物を保存展示している「八国山たいけんの里」を訪問、学芸員の方から説明を受けた。次に、すぐ隣にある北山公園を散策。ここ一帯はもともと水田地帯で水の豊かな地域であり、自然環境保護の観点から公園となったもの。6月の花菖蒲が有名であるが、9月であったので水田に稲が良く実っていた。ここから南へ移動し、正福寺を見学。正福寺は臨済宗建長寺派の禅宗寺院で、中世の禅宗様建築が良く保存されている国宝の地蔵堂(千体地蔵堂)が有名である(都内で唯一の国宝木造建造物)。入母屋造り屋根の端部が反りあがった外観は禅宗様の特徴であり、その他花頭窓など禅宗様の特色を観察。そして、境内にある都内で最大級の板碑「貞和の板碑」なども見学。正福寺のあとは東へ移動し、東村山ふるさと歴史館を訪問。学芸員の方から説明を受けた。東村山は、古代・中世と主要な街道沿いに位置しており、歴史館では多くの文化財や歴史資料が展示されている。ここで一次解散とした。体力の残っている方22名が、引き続いて徳蔵寺の板碑保存館を見学。住職より丁寧な説明を受けた。ここには多くの石器、土器、石碑、板碑が収集保存されているが、有名なのは重文指定の「元弘の板碑」である。新田義貞が鎌倉幕府を滅ぼす途中の合戦(1333年)で戦死した武者を弔う碑であるが、史実を裏づける貴重な碑である。ここで見学を終了し、東村山駅東口に移動。8月に新しく完成した「志村けん」の銅像を見学して各自帰途についた。                     (参加者 35名)

2021年09月17日